鍛金の兜について、色々と質問を寄せて頂きましたので 写真の兜は 【 鋼の錬金術師 】 という漫画に登場するキャラ 鍛金を習い始めた頃に 【 いつの日にか 騎士の兜を作ってみたい! 】 と漠然と夢見ていましたが、具体的なデザインも絞り込めないまま、 数年がたったある日、愛息子と愛娘が夢中になって読んでいた
残念ながら我が子は、父親の仕事や趣味に然程関心を持っていない様ですが これを作ったら 「父ちゃん凄い!」 と言って貰えるに違い無い! との思いから制作を決意した次第です。 |
本来は鉄で作る物だと思いますが、
素材は1.2mmの銅板を使いました。 その訳は 1 鉄の鍛造に不慣れ 2 仕事柄 銅板の在庫がある 3 鉄だと錆びが心配 4 着色、鍍金などの表面処理の問題 等です。 |
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開きます! |
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更に開きます!! |
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うなじ? | |
SKULL (鉢と言うらしい・・)
銅板を直径36cmの円に切り、 中心から3cmずらした点を頭頂部に定め、 時々被って (恥・・・) サイズを確認しながら絞りました・・・ |
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出来上がったSKULLを基準に 型紙を作りました。
まさか 公開する事 になるとは 思ってもいなかっ (でも 捨てずに 取っておいて 助かった・・)
上から VISOR(眉庇) 錣 (しころ)上下 右の扇状の型紙は VISORの HORN部 です。 |
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BEVOR (頬当て) の 型紙。
Alphonse の場合は 前部の顎当て の付いた bevo rになります。 一度 セロテープで 組み立てて 大きさの 確認をしました。 |
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頭頂部 の重ね
これは 型紙を作らず、 SKUL Lの実寸から 大きさを決めて 銅板に 直に 金取りしました。 作った後、コミックをよく見たら 穴の形状は 台形では無く、楕円でした・・・ 大失敗・・・ でも 作り直すのは面倒なので そのままです・;・
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VENTAIL(瞼甲)
VISOR が下がり過ぎないように 眉間部に 《受け》 を付けました。 |
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VISOR (眉庇)
HORN と別々に作り、 アルゴン溶接で接合しました。
外周は 《玉縁》 仕上げ |
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左右の頬当て、顎当ての 3つのパーツを アルゴン溶接で接合。 一枚板から絞って作ろうか迷いましたが、 アルゴン溶接を習って間もないので 「練習になるかな、」と思って溶接で作りました |
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日本の兜では錣 (しころ) 2段重ねになってます。 ガタつかないように、下の錣には ストッパーを付けました。 その為、可動範囲はほとんどありません。 (外周は 《玉縁》 仕上げ) |
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組み上げる前の状態です。 こうして見ると 結構な部品数です。 中央下の部品は 耳当てです。 漫画のカットを見ると 真円で作るべきPARTSですが temple周辺に 重なり代が集中してしまうので SKUL Lと面壱になるようにCUTしました。 |
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ちょっと痛い・・・
すべて 1.2mmの銅板で作ったので 量ってみたら 2500g もありました。 頭にナットがくい込む訳だ・・・ |
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後面 を裏から見た所。 錣のストッパーを ハンダで接合したので ちょっと 見苦しいです。
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甲冑、鋼の錬金術師、どちらにも それほど詳しい訳ではないので
お気付きの点がありましたら 教えて頂けると助かります。
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